人は「独り」で生きているのではなく、「誰か」と関わりながら生きています。だからこそ、「個人」ではなく「社会・集団」の中で生きる人間の心理を探求します。
人が生まれて初めて関わる集団である「家族」、そして多くの他者と触れ合う「学校」、社会人としての一歩を踏み出す「職場」など、様々な集団の中で生きる人間の心理を学びます。そして、それらを臨床心理学的に活用する手段として、心理的な問題を「個人」としてではなく「集団」という視点から解消していく「家族療法」や、そこから発展していった「ブリーフセラピー(短期療法)」の理論と実践について教育していきます。
家族関係を代表として、様々な集団における人間の心理を対象とした基礎的および臨床的研究を主なテーマとしています。 例として、 ・親子関係における社会的勢力に関する研究 ・家族構造と家族システムの安定性に関する研究 ・大規模災害における被災自治体職員のメンタルヘルス支援に関する研究 等
臨床心理学は心理学の理論を用いて人の支援に役立てるという大変興味深くやりがいのある学問です。その一方で、人の人生に大きな影響を与えうるとても責任の伴う学問でもあります。大学院(修士課程)に進学する方は2年間でプロフェッショナルとなるための知識と技術を身につけなければなりません。それは当然ながら楽なことではないでしょう。しかし、楽しみながら学んでいくことはできます。同じ道を目指す同期・先輩・後輩といった仲間や私たち教員と一緒に2年間でプロフェッショナルとして自信を持って修了していけるように、適度なプレッシャーと責任感を持ちながら楽しく学んでいきましょう。
職名 | 氏名 | 専門分野 |
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准教授 | 野口 修司 | 臨床心理学・家族心理学・産業心理学 |